東大ナビ 卒業式 答辞

2021.03.19 東大生に聞いてみた Facebook Twitter Line

私自身の東大ナビの特集記事も今回で最終回。そこで今回は、「東大ナビ卒業式の答辞」風に、この2年間で書いた記事を私なりに振り返らせていただきます。ぜひお読みください。

厳しかった冬の寒さも和らぎ、春の訪れを感じさせる季節となりました。この佳き日に私達卒業生2名のために、このような素晴らしい卒業式を挙行していただき、誠にありがとうございます。

思い起こせば、東大ナビの特集記事を書き始めてからの2年間は、本当にあっという間でした。2年前、緊張と不安の中で、初めて、自分が書いた特集記事を東大ナビに掲載しました。その時の記事の「東大合格が人生のピークでした」という尖った書き出しは、自分も含めた東大生に無駄に刺さる「ちくちく言葉」ではなかったのかと、今になればその若さに驚きます。一方で、この記事でお伝えした本のメインテーマであった「人の数だけ、キャリアがある」という考え方は、私自身が就職活動をする上でも思い返し、心に刻んだ言葉でもありました。
https://www.todainavi.jp/feature/15653/

この2年間、キャリア、歴史、婚活、社研パネル調査、教養など自分ではなかなか手を伸ばしづらい様々な分野の本を読ませていただき、その書評を書いてきました。これは、特集記事を担当するからこそできた貴重な経験であり、自分自身の本の読み方、情報のインプット、アウトプットの仕方などを改めて考えさせられる良い機会でした。

そして、もう一つ、記事を振り返る上で大きな軸となったのは、やはり自分自身の趣味である「食」という分野でした。記事を書けば、どのような形であっても読み手に伝わることになる「個性」をうまく読者の皆さんにわかってもらえるよう、ある種の裏テーマとして、「食」を設定していました。

最初にこのテーマを設定したのは1年目の6月、「朝食はごはん?パン?」というアンケートでした。記事のテーマを相談しながら考えていた際に、意外な東大生の生態を明らかにしたいと思うと同時に、当時、自分が全く食べなくなっていた朝ごはんという見落としがちな要素を組み込むことで、関心を持って記事を読んでもらいたいなと思い、アンケート、執筆を行いました。今見返すと、「空きコマをどこで過ごす?」といったようなどこか懐かしい、今はピンとこない質問もあり、時の流れを感じます。
https://www.todainavi.jp/feature/15853/

その後、つづいて「食」をテーマに書いたのが、私にとって最も印象深い記事の一つである「T-Lounge CREDO」の記事です。これは、初めて直接現地にお伺いして取材をした上で記事を組み立てたものであり、当日、取材に向かう際は、極めて緊張したのを覚えています。ただ、実際に取材を進めていくと、お店の方の優しさ、何よりランチメニューの美味しさに支えられ、様々な話を聞くことができ、自分の想定以上にいろいろな要素を盛り込んだ記事を書くことができました。記事上での私の食レポはどんなものかわかりませんが(笑)、それぞれのメニューにこだわりを持っているお店の熱い思いが、今読んでも記事を通じて伝わるのではないかと思います。

また、この記事の見せ場は最後の〆の文句、ぜひ、皆さんに読んで欲しいのでここには書きませんが(いや、本心としては改めて書くのは恥ずかしいだけかもしれません(笑))、自分にとって間違いなく2年間の中で一番心に残った言葉です。T-Lounge CREDOは、現在、新型コロナウイルスの影響により、当面の間、休業しています。このようなキャンパスの中で憩いを与えてくれる素敵な場所が再びお客さんで溢れる日を楽しみにしています。キャンパスを去っても、もし機会があればまた訪れることができたらなと個人的にも思っています。
https://www.todainavi.jp/feature/16049/

そして、この経験を踏まえ、昨年改めて書いたのが、「ルヴェソンヴェール駒場」についての記事です。駒場にフレンチがあるということは入学直後に聞いていましたが、なかなか勇気が出ず、自分で行ったことはありませんでした。しかし、実際に行ってみると、これまで行かなかったことを後悔するような素敵なレストランで、メインメニューはもちろん美味しく、サラダ・パンは取り放題、まさに隠れ家と呼ぶのがふさわしい、静かで素敵な空間でした。今年、東京大学に入り、まだキャンパスライフを楽しめていないという方も、このレストランの名前は覚えておいて、ぜひ機会を見つけて足を運んでいただければと思います。
https://www.todainavi.jp/feature/16907/

ここまで、私自身が書いた記事を振り返ることを通じて、自分自身の東大ナビでの歩みを振り返ってみました。ここまで何度か出てきた通り、やはりこの2年で最も強く世間の印象に残った出来事といえば、いうまでもなく新型コロナウイルスです。直接コロナウイルスについての記事を書くことはありませんでしたが、「おうちでSummer」と銘打ったアンケートをとったり、書評の中に「リモート」を取り込んだり、ホームカミングデイの新しい形を紹介したりと、オンライン化に影響を受けた記事は多くありました。そんな中、2020年の振り返り記事では、一回も「新型コロナウイルス」という表現を用いないということにこだわりを持って書いてみたのも今では懐かしい思い出です。
https://www.todainavi.jp/feature/19269/

東大ナビの特集記事で、with コロナの時代に適応していく東大や学生たちの姿を折に触れ描き出したり、少しでもサポートしたりということができていたら非常に嬉しいことです。私自身も東大を去るにあたり、サークルの追いコンや送別会などがなかなか対面でできないなど「当たり前じゃない日常」の戸惑いから完全に脱却できたわけではありませんが、東大に関わる全ての方々が新しい東京大学像をこれからも少しずつ築いていってくれるのではないかと感じています。

最後になりましたが、これまで東大ナビを支えてくださったすべての方々に改めて御礼申し上げるとともに、東京大学並びに東京大学の学生の内外に対する発信活動の発展を心より祈念して、東大ナビから卒業するものとしての答辞とさせていただきます。

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